古くは六勝寺と呼ばれた広大な寺院群の跡地、そして第四回内国勧業博覧会会場の跡地である岡崎公園に1960年、新しい市民文化の創造拠点として京都会館は開館しました。
設計は、戦後の日本の近代建築をリードした前川國男氏です。彼は「近代建築の三大巨匠」と言われる世界的建築家ル・コルビュジェに師事し、日本の近代建築を数多く手がけ、丹下健三らその後の日本を代表する建築家たちを育てました。
京都市が行った説明会では京都会館について「価値の継承については具体的にどことは現段階では答えられません。全体の雰囲気です。」と説明されました。
平成23年6月27日に行われた岡崎学区での説明会においては、市民から「文化財的価値のある建物が壊されるという問題」についての質問がありましたが、質問をさえぎる運営が行われ、市からは回答がなされないという有様でした。
整備の内容についても「カフェについてはどこにどうするか一切まだやっておりません」「(ネーミングライツ50億円の)支払い方法の一括分割についてはまだ未定」「MICEについては具体的な計画があるわけではございません」等々非常に不明瞭な説明ばかり行われました。